膣のゆるみに関する悩みを抱えている女性は、決して少なくありません。幅広い年齢に見られる症状とはいえ、特に更年期に入ると膣のゆるみが顕著になってしまうことがあります。
本記事では、更年期における膣のゆるみの原因と、その解消方法や治療方法について詳しく紹介します。
膣のゆるみは決して恥ずかしいことではなく、適切な対策を取ることで改善できる問題です。
更年期だからと諦める必要はありませんので、この記事を参考にしてデリケートゾーンのお悩みに関する知識を深めましょう。
目次
個人差はありますが、女性は50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経時期をはさんだ前後10年間(約45歳〜55歳頃)を「更年期」といいます。
更年期となった女性の体には、さまざまな変化をもたらします。その一つが更年期障害と呼ばれるものです。更年期障害の具体的な症状には、以下のようなものがあります。
まずは、自分に当てはまる症状がないかチェックリストで確認してみましょう。
ただし、これらの症状は個人差が大きく、すべての女性が同じように経験するわけではありません。しかし、多くの女性が何らかの形で、何らかの更年期障害を経験することがあります。
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エストロゲンは、女性らしい体を作り、肌のハリを保つなど、女性の身体にとって重要なホルモンです。
しかし、更年期に入るとエストロゲンの分泌が減少し始めます。エストロゲンの減少により、膣の潤いと弾力が失われて乾燥してしまうことによって、膣のゆるみが引き起こされます。
このグラフから分かるように、40代後半から50代にかけてエストロゲンの分泌量が急激に減少します。これが更年期の始まりを示しています。
エストロゲンの減少による膣の乾燥は、特に日常生活に影響を与える症状の一つですが、決して珍しい症状ではありません。ジェクス株式会社が2023年11月に行った調査によると、更年期女性の約3割が膣の乾燥を経験しているとされています。
膣のゆるみは、以下のような3つの症状を引き起こすことがあります。
エストロゲンの減少以外にも、膣がゆるむ原因は複数あります。更年期に当てはまらない女性においても、膣の緩みを感じることがあります。以下にその主な原因を2つ紹介します。
骨盤底筋は、膀胱、子宮、直腸を支える重要な筋肉です。この筋肉が衰えると、膣のゆるみや尿漏れなどの問題が生じやすくなります。この骨盤底筋が衰える主な原因には以下のようなものがあります。
生活習慣の乱れやストレスなどが原因でホルモンバランスが崩れると、更年期ではなくてもエストロゲンの分泌量が減ってしまい、膣のゆるみに繋がることがあります。ホルモンバランスに影響を与える主な要因は以下のようなものが挙げられます。
膣のゆるみを根本的に改善するためには、専門の医療機関での治療が効果的です。以下に、クリニックで行われる主な治療方法を3つ紹介します。
インティマレーザーなどのレーザー治療は、膣の引き締めに効果的です。レーザーを用いることで、膣内の組織が再生し、弾力を取り戻すことができます。また、インティマレーザーは様々な照射モードがあり、膣の緩み以外にも、膣の潤い改善、性交痛の軽減、尿漏れの改善など、それぞれのお悩みに合わせたアプローチができます。
インティマレーザー以外にも、高周波で膣を引き締める「ビビーブ」や、潤いをアップ・外陰部の引き締めが可能な「サーミVA」などの機器があり、この中から症状や患者の要望に合わせた機器を選択して治療を行います。
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膣縮小手術は、外科手術によって膣のゆるみを根本的に改善する方法で、膣のたるんだ筋肉を寄せて縫合する外科手術です。「膣壁形成」とも言われており、根本から膣の締まりを良くする手術として知られています。膣の入口から奥まで引き締めるので、出産前の状態にまで戻すことができます。
また、女性器専用LaserProダイオードレーザーを用いた膣縮小手術(LVR)も効果的です。LVRは子宮口の手前まで根本的に引き締めるもので、粘膜の処理だけでなく筋肉から縫い縮めることができます。
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フィラー注入治療は、ヒアルロン酸を膣内に注入することで、膣の弾力を回復させる方法です。即効性があり、比較的簡単に受けられる治療です。膣壁のボリュームアップ、潤いの改善、性感度の向上といった効果があります。ただし、膣内に動脈の走行がありますのですべての箇所に注射することはできません。
膣内のゆるみや形状に応じてフィラーの種類や注入する場所をカスタマイズしていきます。
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専門的な治療以外にも、自宅でも膣のケアを行うことが可能です。以下に、自宅で手軽にできる膣のケア方法を紹介します。
ただし、いずれの方法も根本的な改善に繋がらなかったり、改善するまでに時間が必要となりますので、即効性を求める方はご注意ください。
膣ボールなどのグッズを使用することで、膣の筋肉を鍛えることができます。膣ボールは、膣内に挿入して筋肉を収縮させることで、骨盤底筋を強化する効果があります。膣ボールの利用手順は以下の通りです。
この膣トレは、骨盤底筋を強化することによって、尿漏れの予防や性交時の感度アップの効果があります。ただし、膣が乾燥した状態で膣トレを行うと、出血やただれの原因にも繋がってしまうため、デリケートゾーン専用潤滑ゼリーの「リューブゼリー」を使うなどのケアが必要です。
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ケーゲル体操は、骨盤底筋を鍛えるためのエクササイズです。骨盤底筋の衰えが原因で膣がゆるんでいる場合、ケーゲル体操が効果的です。ケーゲル体操は以下の手順で行います。
ケーゲル体操のポイントは、無理をせずに短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくことが重要です。無理せず習慣的に続けることで効果が現れます。
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膣の緩みが気になる場合は、専門の医療機関での相談をお勧めします。当院では、女性器形成のパイオニアである女性の院長が、全ての患者様にカウンセリングからアフターケアまで対応します。完全予約制の個室で、安心して診察できるため、デリケートゾーンのお悩みを抱えている方はお気軽にご相談ください。
女性特有のお悩みを専門的に診察していることから、ご予約はそのお時間お一人様だけの完全貸切となります。スタッフも医師も全て女性のみ、個室で対応させて頂きます。 プライバシーに徹底的に配慮しているため1日の診療数には限りがございます。
当院では、海外で経験を積んだ女性院長が、初回のカウンセリングから、施術、アフターケアまで一貫して対応します。専門的な視点から患者様お一人ずつに寄り添った治療をご提案いたします。
平日はもちろんのこと、土日祝日も初診は10:00から17:00まで予約を受け付けております。お休みの日やちょっとした隙間時間にまずは相談してみてください。お急ぎの方はお電話でもご予約が可能です。
カウンセラー歴 20年
女性器に関する悩みは大変奥が深く、様々です。一般の美容外科でも女性器に関する治療は広く行われています。しかし、型通りの治療であって根本的な悩みの解決には至らないものであったり、ご自身の悩みの本質がどこにあるかよく分からないまま勧められる手術を受けられて結局は悩みが解決されなかったという方々も中にはいらっしゃるかと思います。
「美容婦人科」という言葉はまだまだ日本では知られていませんが、世界的には確立した診療科目であり、レーザーによる女性器の若返り(膣の引き締め、外陰部形成)の手術はアメリカ、ヨーロッパをはじめ、オーストラリア、韓国、でも広く普及している手術です。
みどり美容クリニックは、女性器形成を単なる美容整形外科手術の一分野としてではなく、女性器の膣のゆるみなどの機能的な問題や外陰部の形に関するお悩みに関してより専門的にご相談頂けるクリニックです。
アメリカの女性器形成専門センターでトレーニングを受けこのライセンスを取得した、日本人初の女性医師として、1人でも多くの日本の女性の方々の悩みが解決されるよう努めてまいります。
満行 みどり
公開日: 2024.03.01 更新日: 2024.03.01略歴
国立佐賀医師大学(現佐賀大学)医学部卒業。その後九州大学第二外科、佐賀県立病院好生館にて外科、救命救急、麻酔科全般を習得。
大手美容外科にて、ボディデザイン、女性器形成手術など多くの症例を手掛ける。
レーザーによる女性器の若返り治療、膣の引き締め、外陰部形成のライセンスをアメリカのビバリーヒルズにて日本人の女医として初めて習得。東京の広尾に、日本人初となる女医による女性器形成専門クリニック、みどり美容クリニック・広尾を開院する。
資格
所属学会