膣の締まりを改善する!専門家が教えるセルフケア&医療法

監修医師
監修医師

満行 みどり

公開日: 2025.04.21 更新日: 2025.04.21

略歴

国立佐賀医科大学(現佐賀大学)医学部卒業。その後九州大学第二外科、佐賀県立病院好生館にて外科、救命救急、麻酔科全般を習得。
大手美容外科にて、ボディデザイン、女性器形成手術など多くの症例を手掛ける。

レーザーによる女性器の若返り治療、膣の引き締め、外陰部形成のライセンスをアメリカのビバリーヒルズにて日本人の女医として初めて習得。東京の広尾に、日本人初となる女医による女性器形成専門クリニック、みどり美容クリニック・広尾を開院する。

資格

    • DLV(レーザーによる外陰部形成手術)認定医
  • LVR(レーザーによる膣の引き締め手術)認定医
  • ビビーブ認定医
  • ベイザー4D認定医
  • ベイザーハイデフ認定医
  • レーザー&ヘルスアカデミー婦人科講師
  • インティマレーザーアドバンストインストラクター(インティマレーザー指導医)
  • Fotona(フォトナ社)インターナショナルコンサルタント
  • パールフィラー認定医(パールフィラー注入セミナー講師)

所属学会

  • 日本美容外科学会会員
  • 日本性機能学会会員
  • 日本抗加齢学会会員
  • アメリカレーザー医学会正会員

出産や加齢、生活習慣の変化により気になる膣の緩みは、女性にとって大きな悩みの種です。今回は、膣のゆるみが起きる具体的な原因の解説から自宅で実践できるセルフケア、最新の医療治療まで幅広い情報をご紹介します。

膣の緩みの原因を徹底解説

膣の緩みの背景にはさまざまな原因が重なっています。最も大きな原因のひとつは出産後の体の変化です。分娩時の膣への負担は計り知れず、一度緩んだ筋肉は完全に元の状態に戻りにくい場合があります。

次に、加齢によるホルモンバランスの低下も大きな問題となります。エストロゲンの分泌量が減少すると、膣の組織が薄くなり弾力性が失われるため、締まりが悪くなる傾向があります。

また、運動不足や長時間の座り仕事、過剰なストレス、偏った食生活なども筋力低下を引き起こし、膣の緩みを悪化させる原因となります。さらに、肥満は体全体の血流やホルモンバランスに影響を与え、膣の締まりに悪影響を及ぼすことがあります。

具体的な原因について、以下の表にまとめました。

原因 特徴 影響度 対策
出産後の変化 分娩時の負担により筋肉が伸びやすくなる ケーゲル体操、適切なリハビリ
加齢 ホルモンバランスの低下により組織が薄くなりがち ホルモン補充療法、医療的介入
生活習慣の乱れ 運動不足やストレスで筋力低下が起こる 中~低 定期的な運動、バランスの良い食生活
肥満 体全体の血流悪化、ホルモンバランスの乱れ 食事管理、適度な運動

ゆるみの原因によってとるべき対策は異なります。そのため、まずは思い当たる原因から確認するとよいでしょう。

自宅でできるセルフケアの実践法

忙しい日常の中でも、家庭で手軽にできるセルフケアは非常に有効です。まず、膣トレーニングの基本として、ケーゲル体操は最もポピュラーな方法です。正しい方法で行えば、膣内の骨盤底筋を効率的に鍛えることができます。

セルフケアを始めるにあたっては、以下のポイントを意識することが大切です。
正しいフォームの確認:鏡を使ってフォームをチェックし、正しい筋肉の動きを意識する。
定期的な実践:毎日継続することで筋力が向上し、効果が実感できる。
無理のない範囲で進める:初めは短時間から始め、徐々に強度を上げていく。

例えば、以下の手順を参考にしてください。

  1. リラックスした状態で座るか横になり、膣内の筋肉をゆっくりと締めしょう

  2. 10秒間キープし、その後ゆっくりとまた10秒ほどかけて緩めます

  3. これを10回1セットとして、1日3セット程行います

また、日常生活に取り入れるための工夫として、座っているときや家事の合間に軽い体操を行うなど、継続するための環境作りが効果的です。

医療と美容の視点から見る改善策

セルフケアだけでは十分な効果が得られない場合、医療や美容の力を借りることも検討しましょう。ここでは主に三つの治療法について解説いたします。

レーザー治療

レーザー治療は、膣内の組織を刺激し、コラーゲンの生成を促すことで、弾力性を向上させる治療方法です。患者さんの体質や症状に合わせた最新の装置を使用し、短時間で効果が現れると評判です。

膣ヒアルロン酸注入

膣ヒアルロン酸注入は、膣内にヒアルロン酸を注入することで保湿効果を高め、組織の弾力性を取り戻す施術です。施術後は比較的短期間で効果が実感できるものの、効果の持続期間やリスクについては専門医と十分に相談する必要があります。

アンチエイジング技術を応用した最新の手術手法

婦人科形成の分野では、顔や体のアンチエイジング技術を応用した最新の手術手法が注目されています。これにより、膣の引き締めとともに、外見上の悩みも解消されるケースが増加しています。
以下のチェックリストはクリニック選びの際に参考になるポイントです。

セルフケアと医療治療の最適な併用法

膣の締まり改善には、自宅で行うセルフケアと医療治療の併用が有効です。セルフケアは日常的に実践でき、継続することで基礎となる筋力を向上させる一方、医療治療は即効性や確実性の面で大きな効果を発揮します。

まずは、できるだけ毎日ケーゲル体操や膣トレーニングを実践することで、基礎的な筋力の向上を目指します。その上で、定期的な専門医の診察を受け、必要に応じたレーザー治療やヒアルロン酸注入によって、効果の補完を目指します。

さらに、長期的な改善を維持するためには、ライフスタイル全体の見直しが不可欠です。適度な運動、バランスの良い食事、そして十分な休息を確保することで、全体の健康状態が向上し、治療効果も持続しやすくなります。

膣の締まり改善には専門クリニックでの治療も視野に

膣の締まり改善に取り組む際は、セルフケアと専門医による治療の両面からアプローチすることが最も効果的です。まずは自身の症状を正確に把握し、リラックスや生活習慣の改善といった自宅で実践できる対策を継続するようにしましょう。改善が見られない場合は、医療機関での検査と診断を受け、最適な治療法を選択することが必要です。

更年期の症状に悩む方々は、ぜひ信頼できる医療機関での相談を検討し、実績に裏打ちされたレーザー治療の恩恵を受けることをおすすめいたします。

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カウンセラー歴 20

みつゆき みどり 院長

  • 美容婦人科
  • 女性器形成
  • 産後ケア
  • 更年期医療
  • 計8件の国際的な資格に認定

女性器に関する悩みは大変奥が深く、様々です。一般の美容外科でも女性器に関する治療は広く行われています。しかし、型通りの治療であって根本的な悩みの解決には至らないものであったり、ご自身の悩みの本質がどこにあるかよく分からないまま勧められる手術を受けられて結局は悩みが解決されなかったという方々も中にはいらっしゃるかと思います。

「美容婦人科」という言葉はまだまだ日本では知られていませんが、世界的には確立した診療科目であり、レーザーによる女性器の若返り(膣の引き締め、外陰部形成)の手術はアメリカ、ヨーロッパをはじめ、オーストラリア、韓国、でも広く普及している手術です。

みどり美容クリニックは、女性器形成を単なる美容整形外科手術の一分野としてではなく、女性器の膣のゆるみなどの機能的な問題や外陰部の形に関するお悩みに関してより専門的にご相談頂けるクリニックです。

アメリカの女性器形成専門センターでトレーニングを受けこのライセンスを取得した、日本人初の女性医師として、1人でも多くの日本の女性の方々の悩みが解決されるよう努めてまいります。