「60代になって膣のゆるみが気になりはじめた」
「60代の膣のゆるみは普通のことなの?」
「膣のゆるみは放っておいても大丈夫なのだろうか」
このような疑問や悩みはありませんでしょうか。女性であれば年齢に限らず膣のゆるみが気になるもの。一般的には、年齢を重ねるにつれて膣はゆるくなっていくものです。しかしそれには個人差があり、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
また、日常生活に支障がないからといって膣のゆるみを放っておくと、将来的に婦人科疾患を引き起こす可能性があります。
そこで本記事では以下について解説します。
60代で膣のゆるみが気になる方は参考にしてみてください。
目次
自分の膣がゆるんでいるかどうか、セルフチェックをしてみましょう。
以上の症状のうち、一つでも当てはまる項目がある場合は膣がゆるんでいる可能性があります。
膣のゆるみを正確に計測する場合には、膣圧計測器で測定する必要があります。膣圧が数字で表示されるため、膣がゆるんでいるかどうか正確に判断できるのが特徴です。膣圧の単位は「mmHG」で、10mmHG以下になると「膣がゆるい」と判断されます。
当院では、膣圧測定器を用いた膣圧測定をおこなっております。気になる方はお気軽にご相談ください。
膣がゆるみ始める年齢には個人差があり、その要因もさまざまです。60代で多い、膣がゆるむ原因は以下の通りです。
それぞれ解説します。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量低下は、膣がゆるむ原因です。エストロゲンは女性の生殖機能を支える重要な役割をもっているからです。
たとえば膣の壁や粘膜を健康に保つ作用では、膣の弾力性を維持し、しまりのある構造をキープしてくれます。しかし、エストロゲンの分泌量が低下すると弾力性が失われ、膣がゆるむ要因になります。
エストロゲンの分泌量は、20〜30代をピークに徐々に低下していきます。更年期以降はさらに分泌量が減少します。女性ホルモンの分泌量の減少は、膣がゆるむ原因であることを理解しておきましょう。
エストロゲンの減少によるゆるみは乾燥・萎縮に繋がり、性交痛を伴う場合も
エストロゲンが減少すると、ゆるみだけでなく、潤い不足を引き起こすため、行為中に濡れない、乾燥している、ヒリヒリするといった性交痛の症状も見られます。更に膣粘膜が薄くなると膣の萎縮を引き起こし、傷つきやすくなるため、行為中に切れて出血がみられる場合もあります。
骨盤底筋は、恥骨、尾骨、坐骨に位置している筋肉の総称です。骨盤には、以下のような役割があります。
骨盤底筋は筋肉であるため、ほかの筋肉と同じように年齢を重ねるにつれて機能が低下していきます。骨盤底筋の衰えは、膣のゆるみに直結するため注意が必要です。
出産も膣がゆるむ原因です。経膣分娩での出産は、赤ちゃんが産道を通って産まれてきます。その際に、骨盤底筋が大きく引き伸ばされてダメージを受けます。
産後10週間程度で出産前の状態に回復するのが一般的です。しかし、出産時の状況や赤ちゃんの大きさによっては損傷が大きく、元には戻らないケースがあります。経膣分娩を経験した60代の方は、膣がゆるんでいる可能性があるといえるでしょう。
膣がゆるむと、膣ならやお湯もれなどの症状が現れるだけではありません。放っておくと、日常生活に支障をきたすような疾患を引き起こす可能性があります。膣のゆるみをそのままにしてはいけない主な理由は以下の通りです。
それぞれ解説します。
「膣がゆるんでいるサインの一覧」で尿もれについて触れましたが、膣のゆるみを放置すると、尿もれが悪化する可能性があります。尿もれが悪化すると、ちょっとした咳やくしゃみでも失禁してしまいます。重症化すると、手術が必要になるケースがあるため早期治療が望まれます。
膣のゆるみが進行すると、子宮や直腸などが膣口から出てくる骨盤臓器脱という疾患を引き起こす可能性があります。膣に入れるとピンポン玉のようなものが触れたり、陰部に何か挟まっているように感じたりしたら骨盤臓器脱が疑われます。悪化すると、排尿・排便障害や歩行のしにくさなどの症状が出るため、早期治療が必要です。
膣がゆるむ原因の一つに「女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量低下」があると紹介しました。実はエストロゲンの分泌量低下は、膣がゆるむ要因になるだけではありません。膣の乾燥症状も併発する可能性が高いのです。そして膣のゆるみや乾燥を放っておくと、萎縮性膣炎という炎症性の疾患を発症するケースがあります。
萎縮性膣炎の症状は以下の通りです。
このような症状がある場合は萎縮性膣炎の可能性があります。膣のゆるみや乾燥は放置せずに、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
60代からでも膣のゆるみを改善できます。具体的な方法は以下の通りです。
それぞれ解説します。
骨盤底筋トレーニングは、その名の通り骨盤底筋を鍛えるトレーニング方法です。膣トレーニングやゲーゲル体操とほぼ同じ意味で用いられます。骨盤底筋の機能低下は、膣のゆるみの原因になるため、骨盤底筋を鍛えると膣のゆるみ改善につながります。
また骨盤底筋の機能向上は、尿失禁や骨盤臓器脱などの予防にも効果的です。60代から鍛えはじめるのも決して遅くありません。しかし、骨盤底筋は意図的に動かせる「随意筋」と意図的には動かせない「不随意筋」が混在しているためトレーニング方法に慣れるまで時間がかかります。人によっては効果を実感できない可能性もあるため注意が必要です。
60代の膣のゆるみはレーザー治療もおすすめです。膣の内部にレーザーを照射し、膣を引き締める効果があります。レーザーと聞くと「痛みが心配」という方が多いですが、痛みや出血はほとんどありません。そのため痛いのが苦手な方でも安心して施術を受けられます。
レーザー治療は以下のような方におすすめです。
加齢や出産により膣はゆるんでしまうため、年齢を重ねるにつれて膣のゆるみは気になるものです。しかし放置しておくと尿失禁や骨盤臓器脱などの疾患を引き起こす可能性があるため早期の対応が望ましいとされています。
自宅で気軽にできる改善方法として、骨盤底筋トレーニングがあります。しかし、効果を得るには時間がかかり、人によっては効果を実感できない方もいるでしょう。
膣のゆるみを確実に治療するには、専門の医療機関でレーザー治療や膣縮小手術を受ける必要があります。当院では、それぞれに適した治療方針を提案しています。60代で膣のゆるみに悩んでいる方は、当院までお気軽にご相談ください。
女性特有のお悩みを専門的に診察していることから、ご予約はそのお時間お一人様だけの完全貸切となります。スタッフも医師も全て女性のみ、個室で対応させて頂きます。 プライバシーに徹底的に配慮しているため1日の診療数には限りがございます。
当院では、海外で経験を積んだ女性院長が、初回のカウンセリングから、施術、アフターケアまで一貫して対応します。専門的な視点から患者様お一人ずつに寄り添った治療をご提案いたします。
平日はもちろんのこと、土日祝日も初診は10:00から17:00まで予約を受け付けております。お休みの日やちょっとした隙間時間にまずは相談してみてください。お急ぎの方はお電話でもご予約が可能です。
カウンセラー歴 20年
女性器に関する悩みは大変奥が深く、様々です。一般の美容外科でも女性器に関する治療は広く行われています。しかし、型通りの治療であって根本的な悩みの解決には至らないものであったり、ご自身の悩みの本質がどこにあるかよく分からないまま勧められる手術を受けられて結局は悩みが解決されなかったという方々も中にはいらっしゃるかと思います。
「美容婦人科」という言葉はまだまだ日本では知られていませんが、世界的には確立した診療科目であり、レーザーによる女性器の若返り(膣の引き締め、外陰部形成)の手術はアメリカ、ヨーロッパをはじめ、オーストラリア、韓国、でも広く普及している手術です。
みどり美容クリニックは、女性器形成を単なる美容整形外科手術の一分野としてではなく、女性器の膣のゆるみなどの機能的な問題や外陰部の形に関するお悩みに関してより専門的にご相談頂けるクリニックです。
アメリカの女性器形成専門センターでトレーニングを受けこのライセンスを取得した、日本人初の女性医師として、1人でも多くの日本の女性の方々の悩みが解決されるよう努めてまいります。
満行 みどり
公開日: 更新日:略歴
国立佐賀医科大学(現佐賀大学)医学部卒業。その後九州大学第二外科、佐賀県立病院好生館にて外科、救命救急、麻酔科全般を習得。
大手美容外科にて、ボディデザイン、女性器形成手術など多くの症例を手掛ける。
レーザーによる女性器の若返り治療、膣の引き締め、外陰部形成のライセンスをアメリカのビバリーヒルズにて日本人の女医として初めて習得。東京の広尾に、日本人初となる女医による女性器形成専門クリニック、みどり美容クリニック・広尾を開院する。
資格
所属学会